黒夜同盟事件から約1ヶ月、真城姉妹も春寒家での生活に慣れてきたようで、学校にも通い始めた。朝ごはんを食べて3人揃ってバタバタと出ていく光景ももう見慣れた。――そう、3人……
「河鹿はいつまでここにいるんだ……」
食パンを口に運びながら氷河は呆れ顔で言う。
「地上波デビューするまでに決まってるでしょ! 叔父様たちもここにいて良いって言うのに何か文句でも?」
「いいえ……」
なんか、歌手になりたいらしい。
華鹿は一度大河に東都に連れて帰られたが、その後また首都にやってきた。なんでも派手〜に喧嘩してきたらしい。「謝ったら勘当しないで許してやると言われたから、出てきてやったのよ。勘当が脅しになると思ってるなんて馬鹿馬鹿しい」などとのたまっているが、なぜか氷河の家に居候している。
「いや~、氷河くんちも騒がしくなったね」
そして氷河の横で呑気に朝ごはんを食べているのが雷である……
「なんでお前もしれっとうちにいるんだよ」
「今朝冷蔵庫を開けたら、食材がなかった」
「……」
「どっちにしろ毎日来てるんだから、時間がちょっと早いくらい誤差だろ」
氷河が静かに朝を過ごせる日は来るのか――
